コンシステンシー、ワーカビリティー、ダイレイタンシー・・・横文字で間違えやすい土木用語まとめ

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土木工学をについて学んでいると、土質力学やコンクリート工学などの分野で、日本語ではなかなか表現できない概念を示す言葉に出会います。

ワーカビリティー、コンシステンシー、ダイレイタンシーなどなど・・・

横文字が苦手な人にとっては少し酷な言葉かもしれません。

また、日本語の解説を見ても「同じ意味では?」と思ったことがある方も多いと思います。

そんな、ちょっと厄介な横文字の専門用語についてまとめていきます。

【本記事で紹介する用語】

  • コンシステンシー
  • ワーカビリティー
  • ダイレイタンシー
  • プラスティシティー
  • フィニッシャビリティー
  • ポンパビリティー

コンシステンシー(consistency)

土質力学、コンクリート工学でよく使われる言葉です。

コンシステンシーとは、粘性のある物質に対して力が加わった時の変形や流動に対する抵抗性のことです。

土質力学とコンクリート工学ではそれぞれ以下のように説明されています。

コンシステンシー(土質力学):
含水比によって変化する細粒土の変形や流動に対する抵抗の大小。

コンシステンシー(コンクリート工学):
変形あるいは流動に対する抵抗性の程度で表されるフレッシュコンクリート(モルタル、ペースト)の性質。

「コンシステンシーが大きい」とは、変形や流動しにくい(硬い)ことを示し、「コンシステンシーが小さい」とはその逆で、変形や流動しやすいことを示します。

ちなみに、英語「consist」は構成されている、とか、一致している、と訳され、「consistency」は一般的には「一貫性」と訳されているようです。

ワーカビリティー(workability)

主にコンクリートに対して使う言葉です。

ワーカビリティーとは、コンシステンシーと材料分離抵抗性の程度によって定まるフレッシュコンクリートの性質であって、運搬、打込み、締固め、仕上げなどの作業の容易さを表します。

ワーカビリティーとよく混同されますので、注意してください。

日本語にすると「作業性」というのが一番しっくりくるでしょう。

実はこの「ワーカビリティー」と前述の「コンシステンシー」、たまに混同されることがあるので、よくわからない方は以下の記事を見てみてください。

コンクリートに関係する仕事でたまに混同されている「コンシステンシー」と「ワーカビリティー」という用語。実は違う意味で使われるべき言葉です。似た部分もあるこの用語ですが、しっかりと使い分けられるようになりましょう。

ダイレイタンシー(ダイラタンシー、dilatancy)

主に土質力学で使われる言葉で、液状化や土のせん断試験を行うときによく使われます。

ダイレイタンシーとは、せん断力によって土が破壊される際に土粒子の配列状態が変化して、体積が変化することを言います。

緩いスカスカの(間隙比が大きい)土を振動させた場合、体積が収縮します。これを負のダイレイタンシーと呼び、地震による液状化現象では、不のダイレイタンシーが発生しています。

逆に、よく締まった土を振動させたとき、体積は膨張します。この場合、正のダイレイタンシーが発生しています。

英語「dilate」は「拡張する」と言う意味です。
これを頭に入れておけば、ダイレイタンシーの正負は間違えませんね。

ちなみに、「dilatancy」と言う言葉は物理学者・レイノルズが最初に言った言葉だそうですね。

プラスティシティー(plasticity)

主にコンクリート工学で出会う言葉。

プラスティシティーとは、容易に型に詰めることができ、型を取り去るとゆっくりと形を変えるが、崩れたり、材料が分離したりしないようなフレッシュコンクリートの性質のことを言います。

ちょっとわかりにくいですが、「plastic」は「塑性」を意味し、「plasticity」は単純に言うと、「簡単に塑性化してくれるかどうかを示す性質(可塑性)」と言えるでしょう。

ただし、コンクリートの場合はただただ、塑性化(フレッシュコンクリートの形が変わる)すればよいだけではなく、形が変わる際に、おおよそ型枠通りに、材料分離せずに打ち込まなければならないため、上記のような表現となります。

フィニッシャビリティー(finishability)

コンクリート工学で使う言葉です。

フィニッシャビリティーとは、粗骨材の最大寸法、粗骨材率、粗骨材の粒度、コンシステンシーなどによる仕上げのしやすさの程度を示すフレッシュコンクリートの性質です。

これは簡単で、finish(仕上げ)のしやすさですね。

ポンパビリティー(pumpability)

これもコンクリート工学で学ぶ言葉です。

ポンパビリティーとは、コンクリートの圧送を可能にするためのコンクリート自体の品質や性能のことです。

pump(圧送)のしやすさですね。

コンクリート標準示方書では、ポンパビリティーは、フレッシュコンクリートの流動性、変形性、材料分離抵抗性の3つの性能で構成されているとされています。

これらは互いに影響しあう性能であるため、簡単に言うと3つの性能を「調度よく」することが大切です。

まとめ

ちょっとわかりにくい横文字の用語をまとめました。

ひとつひとつ、何となくわかっていたものでも、いざ用語を言われたときにぱっとわからないと話についていけなくなるかもしれません。

基本的な用語なので、きちんと覚えておきましょう。

「あの用語もわかりにくい!」と言うものが他にあったら追加しようと思うので、お気づきの際はご連絡ください。


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