GPSとGISの違いとは?-地図の世界を支える技術

今や誰もがスマートフォンを持ち、行きたい場所や自分の現在地を知ることができる世の中です。

これはGPSまたはGISと呼ばれる機能が発展し、一般的に用いられるようになったからと言えるでしょう。

建設業界でも昔から用いらて来たGPSやGISなどの技術ですが、i-Constructionが推進されている今、改めてその重要性が認識されつつありますし、技術士試験にもキーワードとして頻出です。

しかし、アルファベット3文字と言うのと、真ん中の文字が”P”なのか”I”なのかの違いしかないですし、なんとなく地図や測量に関係するものなので、この2つの違いをはっきりと認識する機会はありませんよね。

今回はこのGPSとGISの意味や違いについてまとめていこうと思います。

意味

GPSの意味

GPSは、Global Positioning Systemの略で、汎地球測位システムと訳されます。

GPSとは、地球を周回している 24 個のGPS衛星を利用し、4個以上の衛星から発信された電波を同時受信して瞬時に 解析することにより、受信位置の3次元的な位置情報(座標)を得るものである、と説明されます。

衛生から位置情報をキャッチするシステムで、最近は精度もよくなりカーナビやスマホの地図など気軽に利用できるものになってきていますね。

GISの意味

GISは、Geographic Information System の略で、地理情報システムと訳されています。

GISとは、地理的な位置を手掛かりに位置を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に表示することによってコンピュータ上で空間的な情報を統合したり、分析したり、わかりやすく地図表現したりできるシステムのことです。

位置情報に対して、人口や地形、土地利用などの情報を加えることにより、いろいろなことに利用することができます。

GPSとGISの違い

GPS「汎地球測位システム」とGISの違い「地理情報システム」、一見似ているように見えるこれらのシステムですが、全く違うものを指しています。

簡単に言うと、GPSは現在の位置情報を指し示すシステムのことで、得られるのは現在地の座標です。

一方、GISは地図なので、現在地がどこなのかと言う情報ではなく、地図やそれに付随する様々な情報を得ることができます。

この2つを混同して覚えている人も多いので、しっかりと区別しておくことが大切でしょう。

どのように用いられるのか?

GPSやGISの意味や違いについて触れてきましたが、建設部門では実際にどのように用いられているのでしょうか?

例えば都市部で掘削を行う場合

地下構造物(上下水道など)の位置を図面に手書きで描いていたものを、コンピュータがわかりやすいように座標として管理し(GIS)、掘削機の現在位置がどこなのかという情報と照らし合わせる(GPS)ことにより、地下構造物にぶつかって破損してしまう等のトラブルを避けることができます。

また、構造物の点検でも用いることも考えられます。

橋梁の点検は、点検員が目視によって構造物を点検し、損傷が見つかればそれを野帳に記していくというのが今の一般的なやり方でしょう。
これをドローン等で省力化し、損傷状況がわかるような写真を位置情報とともに記録し管理することにより、点検自体の手間が減ったり、次の点検がやりやすくなる等のメリットが考えられます。

まとめ

GPSとGISの違いについてご理解いただけたでしょうか?

これからいろんな場面で利用されてくると思いますし、今でも様々な提案がなされてきています。

現場でも「これってGPSとGISで解決できるかも?」ということがあるかもしれないので、しっかりと頭に入れておいてください!